Kindle Direct Publishing:ペーパーバック版販売の覚書

Literature

以前より『ドラキュラ』電子書籍版を販売していたが、それにペーパーバック版を追加したので、覚書を記す。

※間違いや古い情報が含まれている可能性があります。

書籍の本文データを用意

Pagesの設定覚書

今回はPagesを使用して本文データを作成した。電子書籍(ePub)をPagesで作ったため。

ファイル>ページ設定(ページサイズなど)

ページ数の兼ね合いでB6サイズを選択。

Screenshot:ファイル>ページ設定(用紙サイズB6[128x182mm])

フォーマット>スタイル(本文のフォント・行間など)

横書きで文字がみっちり詰まっている本にしたかったので、そうした。こぶり明朝は縦書きを想定して作られたフォントだが、みっちりの威圧感を低くするために選択。すこし重心が浮いている感はあるが、個人的には嫌いではない雰囲気になった。なお、初版は両端揃えになっていないが、現在販売しているものは両端揃えされている。

Screenshot:フォーマット>スタイル>フォント(源暎こぶり明朝v6, Regular, 9pt)、左寄せ、間隔(1.1行、段落の前0pt、段落の後0pt)

書類>書類(ヘッダ・フッタ・余白など)

ページ番号(後述)用にヘッダーを有効にした。余白については、Kindle入稿時に指示を受ける(後述)ため、それを確認してから設定しても良いかも。

Screenshot:書類>ページ方向(縦)、縦書きテキスト(無効)、ヘッダ(有効)、フッタ(無効)、書類の余白(上1.27cm, 下1.27cm, 内側1.6cm, 外側1cm)

書類>セクション(ページ番号)

ページ番号を入れた。

Screenshot:書類>セクション>ページ番号(前のセクションから続ける)

ファイル>書き出す>PDF

2024年7月時点でPDF入稿のみを受け付けていたため、ここまで作成したものをPDFにした。なお、縦書きだとPagesからのPDFエクスポート時に句読点がズレる不具合が発生したので、「プリントする」からPDFに書き出すと良いかも。

Kindleに登録

Kindle Direct Publishingにログインし、説明に従いつつ情報を入力し、PDFを入稿した。

ペーパーバックの詳細情報

本の情報(言語、本のタイトル、シリーズ情報、版、著者などの情報、内容紹介、権利関係、主な対象読者、主なマーケットプレイス、カテゴリー、キーワードなど)を入力する。以前にKindle電子版を出版した人であれば、ほとんどの情報が共通なのではと思われる。

ペーパーバックのコンテンツ

コンテンツに関する情報を入力

ISBN(今回はAmazonに自動で割り当ててもらったが、独自のものを使うことも可能らしい)、印刷オプション(今回は本文白黒、用紙クリームを選択)、版型(今回は128×182.1mmを選択)、裁ち落とし設定(今回は無しを選択)、ペーパーバックの表紙仕上げ(今回は光沢なしを選択)、ページを読む方向(今回は左から右を選択)などを選択する。

PDFをアップロードする

この際に印刷可能範囲からはみ出しがあると警告が表示されるらしいが、今回は確認できず。

表紙をアップロードする

KDP表紙計算ツールのテンプレートをもとに作成した。

KDP表紙計算ツールで作成したテンプレート(PNG)
私用PCにIllustratorなどがないため、Powerpointでなんとかしている様子
ガイド線を削除し、完成した表紙

表紙を入稿するとプレビューアーで確認できる。嬉しいね。

ペーパーバックの価格設定

ロイヤリティや印刷費などを確認し、価格を設定し、提出した。最終ページには「本が Amazon で購入可能になるまでに、最大で 72 時間かかることがあります」と書いてあるが、今回は提出から14時間ほどで販売開始となった。

完成品確認

著者用コピー購入

販売が開始されると、著者用価格で著者用コピーが注文できるようになった。いちおうAmazon側では用途として献本や再販を想定しているよう。なお、販売前でも透かしが入った校正刷りが依頼できるようだが、今回は依頼せず。

Screenshot:注文画面

到着

著者用コピーが届いたので確認した。

表紙
中身
パラパラしている様子
背表紙

表紙はマットPPっぽいサラッとした質感。片面PP加工の性として、少し表紙が反っているような印象を受けた。また、最後に空白ページが足されていたのが気になった。それ以外はおおよそイメージ通り。写真だとギリギリに見えるが、ノドの余白も想定の範囲。

以上、

タイトルとURLをコピーしました