『日刊ドラキュラ』配信の思い出

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これは何?

ブラム・ストーカー作『Dracula』を作中の日付に合わせて配信する……という企画『日刊ドラキュラ』について、先月(11月8日)発刊が終了しました。

企画を立ててから終了までの約1年半の思い出を記します。

翻訳に関する思い出

一定の質の翻訳文を用意することは、本企画を行ううえでの前提条件でしたが、無問題とはいきませんでした。

翻訳の遅延

詳しくは『ドラキュラ』全文翻訳についてに掲載されている進捗グラフをご参照ください。遅延の理由については、翻訳中の覚書を参照のこと。

誤字脱字/用字用語の揺れ

誤字が予想外に多かったです。具体的には「修正履歴」をご覧ください。

また、用字用語の統一があまりできておらず、読みにくい思いをさせてしまったかと思います。

加えて、訳注に不親切なものが多かったため、いくつか追記することとなりました。なお、訳注の書き換えに関しては「修正履歴」に載せていません。

配信通知に関する思い出

継続して読んでいただくためには、配信時に通知する必要があります。ところが、2023年5月のTwitterのAPI有料化に伴い、通知に伴う新たな対応を余儀なくされました。

Twitterでの通知対応

もともとはWordpressのプラグインJetpack Socialを使用することで、Wordpressで記事が投稿された直後に、Twitterに「記事タイトル&抜粋&URL」が記載されたツイートが投稿される予定でした。

ただし、TwitterがAPI利用の有料化を決定し、それに伴い4月29日にJetpackがTwitterへの連携機能の停止を決定したことで、これが叶わなくなりました(Twitterは2月から有料化を行う意思を見せつつ延期を繰り返していた。Jetpackがこの決定をした時点では5月1日から使えなくなる予定だったが、さらに延期を重ね、実際の停止は5月18日)。

対応として、Twitterの予約投稿機能を使い、あらかじめすべてのURLを人力で予約投稿しました。5月3日に開始するはずの企画でしたから、ミスがなかったのは奇跡です。

Mastodonでの配信対応

2022年11月のTwitterオーナー変更と、それに伴う連日のトラブルにより、一部のユーザーがTwitterから流出しました。これに伴い、Mastodonでの配信通知を行うことにしました。

具体的に書くと、「IFTTTを使ってTwitterとMastodonに同時投稿する」を参考にIFTTT Pro月額550円を使用することで、Twitterの投稿をMastodonに連携させました。サブスク増えると動悸がする人間には辛い出来事で、Mastodonで熱心に読んでくださる方がいらしたのが救いでした。

ただし、稀に連携漏れが発生したため、遅れて手動にて対応することとなった回もありました。悲しいですね。

メールでの配信通知

2022年11月のTwitterオーナー変更と、それに伴う連日のトラブルにより、一部のユーザーがTwitterから流出しました。これに伴いJetpackのメール購読機能を使用し、新しい記事が公開された際にメールで配信できるようにしました。

サイトに関する思い出

ドメインもサーバも知らない状態からサイトを作ったため、当たり前のことながらたびたびトラブルを起こしていました。

デザイン

デザイン素人なのでサイト作りはかなり辛いものがありました。マスコットだけは可愛くできて(主観)本当に良かったです。

CSSによる崩壊

覚えたてのCSSを使いたいがために、デザインを頻繁に変更していました。その結果として、頻繁にサイトを崩壊させていました。夜中に実施することで人の目に触れないようにしていたのですが、どうやら何名かに崩壊したサイトが目撃されていたようです。

JavaScriptによる崩壊

覚えたてのJavaScriptを使いたいがために、一時期サイトを崩壊させていました。こちらもCSSと同じく、夜中に実施していました。

背景にコウモリを飛ばそうとしたり、アナログ時計をどでかく表示させようとしたり、ページ遷移を派手にしようとしたり、とにかく色々と野望があったのですが、自分の限界を知って今の形に落ち着きました。5月ごろのトップページとか、日参してたら結構楽しかったと思います。

プラグインによる崩壊

上記2つと大体同じです。

アクセシビリティ

あらゆる人を対象として企画をするものとして、Webサイトのアクセシビリティを一定のレベルにすることは必要条件なはずでした。

ですが企画が走りはじめてから、トグルボックスがキーボードコントロールできないことに気づいたり(5月に修正済……なはず)……ALT入れてるつもりで入ってなかったり……他にも色々な……ミスが発覚しました。このサイトのアクセシビリティは確実に赤点なんですが、日刊ドラキュラも赤点でしょう。ルビもないし……。

さいごに

翻訳して設定したら放っておくだけだと思っていたのですが、最後まで何だかんだとすることがありました。この文章を見ていただければ分かるとおり、とくに企画開始直前は自力で解決できない問題が数多く発生し、今まで話したことのないTwitterのフォロワーさん方にいきなりDMで相談する……ということもしばしばありました。あと、別の企画のブースでチラシを配布させていただいたり……。他にもいろいろな方に助けていただきました。ご助力いただきありがとうございました。

少なくとも表面上は、予定通りに進行し予定通りの結果に終わったので良かったです。書籍とは違う形の『ドラキュラ』にひるまず楽しんでくださった読者の方々に深く感謝いたします。

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